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麻雀新撰組

麻雀新撰組
オリオン出版 昭和49年4月30日初版
作:小池一雄・小堀洋 画:神江里見
協力:阿佐田哲也・小島武夫・古川凱章
●あらすじ(てきとう)
武州地ゴロ・朝田徹夜。博多浪人・島武彦。そして古川──ひょんなことから出会った三人は意気投合し、「麻雀新撰組」を結成する。
「麻雀新撰組」「賭博船 血風録」「尻切りおりゅう」「マラソン麻雀」「現代四筒師考」「入隊志願」「牌帰る」「局長引退す」以上8編を収録。
他の小池雀画と同様、鬪牌を突き詰めた内容ではなく、キャラと雀技外雀技(いかさま)に立った作劇が殆どで、だからといって現実の麻雀新撰組をモチーフにした啓蒙色があるかと言われればそれも薄く、最初から最後までこの三人のリアクションを楽しむといった、きわめて昔の麻雀劇画という風情です。
(実際にあった「麻雀新撰組」のいきさつについてはこちらが詳しい)
原作は「尻切りおりゅう」が小池一雄、他7編が小堀洋ですが、耐久エピソードや下駄の話、『麻雀の麻は魔に通ず』といったモチーフなど、自伝的(?)内容である「黒い雀たちの神話」や「下駄を履くまで」に通じるピースも多く登場。阿佐田せンせいも「裸で麻雀」という小池雀画のフォーマットに則って初回からセミヌードを披露、小島せンせいも色々あって脱ぎます(しかも留めボタンが吹っ飛ぶくらい豪快に!)。小池劇画の初期ピースとしては及第点的内容と言えます。
ちなみに小池原作回である「尻切り〜」のみ、「ん」の多くが「ン」になります。小池語で喋る三人が、美女の二の腕に気を取られて雀技外雀技を見抜けないという、わりとトホホな回でもあります。意識して表記が変わっているものとしてはかなり古い作品と思われます。
神江里見の絵はまだまだ発展途上といった感じで、特にイケメン描写は次作の「下苅り半次郎」まで待たねばならない、初期状態に近い絵柄となっています。
ペップコミック文庫版だと2巻まで続いており、さらに伊賀一洋が作画に参加しています。こちらは未読なので折りを見て入手したいところです。
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