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I'veはじめて物語
はい、実はユーロビートの話です。すいません。
でも、たぶん面白い話だよ。題名は本当にそうだから。
ええと、Alfaという、今では潰れちゃったレコード会社があります。
「That's Euro Beat」という、コンピレーションCDを出しておりました。
一応、日本におけるユーロビートCDの元祖ではあるのですが、Avex社の「SUPER EUROBEAT」の勢いに押され、その歴史を一度Vol.44で終わらせてしまいます。
ちなみに、これを機にAvexはThat's~のヒット曲の版権をどっさり買いました。厳しい世界です。
で、すかんぴんになったAlfa、こいつはいかんと
「That's Euro Beat Classic」
というシリーズを出します。
普通に考えれば分かると思いますが、自分で自分の首を絞めてます(!)。
Alfaの持つ版権曲=残りもの曲なのに、そんなのコンピしてもマニアしか買いません。
ただでさえマニアック且つ偏見の深いジャンルがユーロビートなのですから......
さすがにそれだけではマズイと思ったか、
「That's Euro Beat NOW」
というシリーズを始めます。大文字のNOWが泣かせます。
NOWのわりには過去曲の焼き直しや残り物曲のコンピで、そのクオリティはVol.1にして早くも斜陽状態でございました。
しかし、この「NOW」、Vol.2において劇的な変化を見せることとなります。
どこの馬の骨とも知れぬ製作陣が登場、いやに攻撃的なユーロビートが収録され始めたのです。
ユーロに対しては辛口且つバカにしたレビューしかしないCDジャーナルですらも、この劇的変化には、
「チャート上位,あるいは1位までゲットしていたかつての勢いはどこに。黄金の日々よ再びとばかりに{ナウ}の2文字を身にまとい新たなスタートを切ったシリーズの第5弾。とめどもなくループされるきらびやかな音の数々がいつしか貴方を恍惚に」
と、もう支離滅裂、意味不明。
そんな音作りをしていた製作陣の名は、
「WORM WORLD」「EURO KING」「PICCOLINA(作詞のみ)」
これを、誰にでも分かるように対比させると、
WORM WORLD → 高瀬一矢
EURO KING → C.G mix
PICCOLINA → 小室みつ子
となります。そうです奥さん!
I've Soundの原点は「That's Euro Beat NOW」にあるのです!
1996年のことでした。
同時にこの収録劇は、和製ユーロビートコンピの誕生を意味していました。
以前のThat's~やAvexのSEBは、イタリア産のユーロビートを収録するのが当たり前で(SEBにおいては現在でもそうですね)、安室奈美恵のような和製カヴァーこそあれど、和製ユーロは全く無かった状態でした。
この"和製"を合言葉に、「~NOW」は(過去曲の焼き直しも含みつつ)精力的にリリースされます。
その数、一年四ヶ月で9枚。かなりハイペースです。もちろん全てヴォーカル曲。
高瀬一矢とC.G mixがここで過労死していたら、パソコンゲームの状況は、また違うものになっていたかもしれませんね......話がそれました。
しかし――あえなくAlfaはその後倒産。
ユーロビートに限らず、YMO周辺の音源を無駄に再発したりと、過去の遺産にすがるような商売をしてはいかんという好例を、レコード会社界隈に見せ付けながら炎上していきました......
◆ ◆ ◆
時は流れて2000年。
世の中は木村拓哉が「NIGHT OF FIRE」をTVで踊ったことにより、未曾有のパラパラブーム。
そんな時節に、雨後のたけのこのように登場した、あまたのパラパラ・コンピCD......日本コロムビア発のコンピレーション「EURO」も、最初はそう思われていたのです。
......しかし、このコンピ、まさに
「THE BEST OF WORM WORLD & EURO KING」
でありました。劇的なリバイバル――いや、新世代にとって見れば知名度が皆無だったのも相まって、I've特有の空間系エフェクトを全面に施された和製ユーロは、まさしく「新しかった」のであります!
とはいえ、新曲となるVol3以降の収録は、I'veでおなじみ「Belvedia」をバキバキのユーロビートにアレンジしたり、MELLがこっそり歌っていたりと、まるでターゲット層がおかしなことになり――ブームが去ると同時に「EURO」もやはり炎上していきました。
冷静に考えると、この頃の高瀬&CGコンビの仕事量はおかしなことになっていたと思います。シリーズ自体は失速してなかったのだから、何かあったのかもしれませんね。
「EURO」は今でも容易に手に入れることが出来ます。
「~NOW」も、BOOK OFFなどの中古量販店で見つけることが出来るかもしれません。
そして、妙なことに、I'veファンを自認するような輩ほど、この「~NOW」や「EURO」は高い確率でノーマークだったりするのです。
これは、氷室や布袋のファンと言っておきながらBOΦWYを聴かないのと同じくらい不敬なことと思われます。すいません、やっぱり言い過ぎかもしれません。
というわけで、わかったらさっさとゲットすべし!(笑)
ここまで読んでくれて、ありがとう!
余談となりますが、ゲームをお金を使って創れる立場になれたとしたら、是非ともWORM WORLDやEURO KING名義で音楽を作らせてみたいですね。
「I've Sound=和製ユーロビートの始祖」という構図は、もっと評価されても良いと思っているので。
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From: それとなくいろいろと@アイドルマスター
Date: 2008年8月30日 21:32
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